2024年10月公演
ntj_kikin_logo 芸術文化振興基金助成事業
 

海よ。
世界を分かち
結びもする海よ。


タイトル 『ヘカベ、海を渡る』
日時 ◆大阪公演
2024年10月3日(木)19:00
10月4日(金)14:00 / 19:00
10月5日(土)14:00 終演後アフタートークあり。
10月6日(日)14:00
※各回、開演5分前から田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。

《大阪公演》10月5日(土)14:00アフタートーク出演者
パネラー:西田悠哉(劇作家・演出家/劇団不労社)
丹下和彦(大阪市立大学名誉教授)
司会:田中孝弥(清流劇場)

◆東京公演
2024年10月11日(金)19:00
10月12日(土)13:00 / 18:00 終演後アフタートークあり。
10月13日(日)13:00 / 18:00 終演後アフタートークあり。
10月14日(月)13:00
※各回、開演5分前から田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。

《東京公演》10月12日(土)18:00アフタートーク出演者
パネラー:小林七緒(演出家/流山児★事務所)
丹下和彦(大阪市立大学名誉教授)
司会:田中孝弥(清流劇場)

《東京公演》10月13日(日)18:00アフタートーク出演者
パネラー:濱田元子(毎日新聞論説委員兼学芸部編集委員)
日澤雄介(演出家/劇団チョコレートケーキ)
司会:田中孝弥(清流劇場)

場所 ◆大阪公演
一心寺シアター倶楽

※各線「天王寺駅」、Osaka Metro谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」、堺筋線「恵美須町駅」より、徒歩約10分
※お客様用駐車場はございません。お車でお越しの場合は近くのコインパーキングをご利用下さい。

◆東京公演
上野ストアハウス

※JR「上野駅」入谷口より徒歩8分、東京メトロ日比谷線「入谷駅」1番出口より徒歩5分
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際には公共交通機関をご利用ください。

料金 全席指定席※1
前売券:4,500円
当日券:4,800円※2
《各種割引券》※3
ペアチケット:8,400円
U-22券:2,500円※4
シニア券:4,200円※4
ハンディキャップ券:3,500円※4※5

  • 開演45分前より受付開始、開場は開演の30分前です。
  • 小学生以下のお客様は入場できません。
  • 作品上演中の入場は制限させていただく場合がございます。
  • 会場内での飲食喫煙・写真撮影は禁止です。
  • ※2 当日券のお客様は、開演1時間前より受付開始。完売の際は、当日券の販売はありません。
  • ※3 各種割引券は、前売発売のみとなります。
  • ※4 U-22券・シニア券・ハンディキャップ券は、当日受付にて証明書をご提示いただきます。
  • ※5 ハンディキャップ券は、清流劇場へお申し込みください。枚数限定。
※1 座席指定番号について

  • 座席指定番号は、予約・購入順となり、当日受付でのお知らせとなります。
  • 座席指定番号は、予約・購入順に中央よりお取りします。
  • 後方の座席を希望する方は、こちらよりご連絡ください。
  • 予約時期によっては、ご希望に添えない場合もございます。

★感染症対策について
発熱等の体調不良のお客様はご来場を控えてください。
劇場内ではマスクのご着用を推奨いたします。また、咳エチケットのご協力をお願いいたします。
★トリガーアラートについて
一部、暴力的表現があります。確認が必要なお客様は、劇団までお問い合わせください。

チケット予約

チケット発売開始:2024年7月29日(月)10:00

【クレジット決済/PayPayをご利用の場合】

PassMarketよりご購入ください。
〈購入/申込完了〉の自動返信メールをお送りします。

【カンフェティをご利用の場合】

カンフェティサイトよりご購入ください。指定席引換券を発行します。

【銀行振込の場合】

こちらより必要事項をお知らせください。
〈振込先口座のご案内〉をメールにてお送りしますので、手続きをお願いします。
着金確認後、〈ご購入完了〉のメールをお送りします。
<振込期限>大阪公演:9月25日(水)、東京公演:10月2日(水)

★上記いずれの場合も、開演5分前にご来場されていない場合、座席指定は解除となります。

チケット取扱い
お問い合わせ
清流劇場
出演 髙口真吾
Takaguchi Shingo
日永貴子
Hinaga Takako
峯素子(街の劇)
Mine Motoko(machinogeki)
泉希衣子
Izumi Keiko
八田麻住(マスミノソラ)
Hatta Masumi(Masuminosora)
趙清香
Cho Chonghyung
辻登志夫(tsujitsumaぷろでゅ~す)
Tsuji Toshio(tsujitsuma produce)
森島隆博
Morishima Takahiro
音楽・演奏:仙波宏文
composition & performance:Semba Hirofumi
スタッフ 原作:エウリピデス
playwriting:Euripides
上演台本・演出:田中孝弥
adaptation & direction:Tanaka Atsuya
原作翻訳・補綴・ドラマトゥルク:丹下和彦
translation, adaptation, & dramaturgy:Tange Kazuhiko


舞台監督:大野亜希
舞台美術:内山勉
舞台美術アシスタント:新井真紀
照明:森和雄
照明オペ:木内ひとみ(大阪公演)
音響:遠藤裕子(UPS Sound Project)
小道具:曽木亜古弥
衣装:加藤沙知
ヘアメイク:島田裕子
振付:東出ますよ
写真:古都栄二(テス・大阪)坂内太(東京公演)
ビデオ:岩本純一
宣伝動画:板倉善之
web・制作協力:飯村登史佳
宣伝美術・絵:東學(一八八)
宣伝美術衣装:田中秀彦 / 加藤沙知
大道具:K-Fluss
制作助手:木井礼子 / 相澤茉歩
協力:名取事務所 / ライターズ・カンパニー / イズム / MC企画
堀内立誉 / 柏木貴久子 / 佐々木治己 / 川口典成 / 三ツ石祐子 / 森本優子
提携:一心寺シアター倶楽
後援:駐日ギリシャ大使館

後援:日本ギリシャ協会

後援:2024日本ギリシャ・文化観光年記念事業

制作:永朋
企画:清流劇場

◆ 作家紹介 profile
エウリピデス(Euripides 紀元前480年(『エウリピデス伝』『スーダ辞典』による)~紀元前406年)
ギリシア三大悲劇詩人の一人。
父親ムネサルコスと母親クレイトの間に生まれる。父親は貧しい行商人。母親は市場の野菜売り。アテナイ市もしくはその近くのサラミス島で生まれたとされる。はじめは格闘技の選手を目指すが、のちに精神的世界へ関心を示し、プロタゴラスに修辞学を、ソクラテスに倫理学と哲学を学ぶ。アナクサゴラスへも師事するが、彼の学説が「太陽神アポロンへの不敬」とされ、政治的迫害を受けたのを機に、悲劇作家に転身する。その作風は革新的であり、伝統的な悲劇の世界へ知性と日常性を導入した。作品様式面では「機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)」という劇作技法を多用したことが特徴的である。紀元前408年、マケドニア王アルケラオスに招かれ、都(ペラ)へ赴く。紀元前406年、マケドニアで客死。
劇壇のライバル・ソポクレスは訃報に接し、丁度競演会の予備行事の場にいたが、喪服に着替えて弔意を表したという。
その容貌については「そばかす、濃いあごひげ」との短評あり。作品は三大悲劇詩人の中で最も多い19編が残存している。
主な作品:『メデイア』『ヒッポリュトス』『エレクトラ』『タウリスのイピゲネイア』『ヘレネ』『オレステス』『バッコス教の信女たち』等


◆ ものがたり story
トロイア戦争はギリシアの勝利に終わった。敗戦国トロイアの王妃ヘカベは、ギリシア軍の総大将(アガメムノン)の奴隷に身を落とし、城を追われた。彼女は今、港近くの幕舎で過ごしている。敗戦から3日、追い風が吹かず、ギリシア行きの護送船は出港できずにいるのだ。神託によれば、風が吹かないのは、トロイアで戦死したギリシア軍随一の勇者(アキレウス)の亡霊が生け贄を要求しているからだという。
この戦争で、ヘカベの多くの息子たちも戦死し、娘たちはギリシアの将軍たちの側女にされている。悲しみの淵に沈むヘカベにさらなる2つの不幸が追い打ちをかける。心の支えであった末娘(ポリュクセネ)が勇者アキレウス慰霊のための生け贄にされたこと。そして、一縷の望みであった末息子(ポリュドロス)の死である。末息子は年少のため戦場に出ず、隣国トラキアの王のもとへ財宝を付けて預けられていた。トロイア敗北後、風を読んだトラキア王は約束を反故にして末息子を殺すと、これを海に投げ捨て、財宝を奪った。
ヘカベはトラキア王の裏切りに怒り、復讐を決意する。


◆ ごあいさつ
今回の舞台となるトロイア戦争直後の世界を想像してみる。
倒壊した家屋、くすぶる煙、ふさがった道、親を探して泣く子ども、家族や友人を救おうと瓦礫を取り除く大人たち。食べ物を探して彷徨う人、呆然としゃがみ込んでいる人。そして、おびただしい数のけが人と亡くなった人びと。紀元前1200年頃に起きたとされる戦争だが、惨状という意味では今も昔も似たようなものだろう。少なくとも愛しい人を失った悲しみや怒りは3200年前であろうが今であろうが同じだ。そして、復讐の連鎖が続く。
──ギリシア悲劇という簡素で骨太に描かれた「人間」にふれるたび、私はひるんでしまう。人間の持つ強さと弱さ、善意と悪意、葛藤、私の胸の内まで見透かされているような感覚になるからだ。それでもなぜか、この「人間の光と闇の世界」を見つめ続けていると、生きるヒントを与えられるような、明日への支えになるような気がするのだ。

田中孝弥
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