『弱虫オレステス』

清流劇場2021年10月公演
ntj_kikin_logo 芸術文化振興基金助成事業 / bunkacho-geijutusai_logo 令和3年度(第76回)文化庁芸術祭参加公演
 

えらいことしてもうた、って思てる。
神さんに言われたとおりにしただけや。
悪いんは神さんなわけで、ボクやない。

COVID-19予防対策について

タイトル 『弱虫オレステス』
日時
2021年10月13日(水) 18:30
2021年10月14日(木) 18:30
2021年10月15日(金) 14:00 / 18:30
2021年10月16日(土) 14:00 終演後アフタートークあり。
2021年10月17日(日) 14:00

※各回、開演15分前から田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。

10月16日アフタートーク出演者が決定しました。
パネラー:丹下和彦(清流劇場ドラマトゥルク/
大阪市立大学名誉教授・古代ギリシア文学者)
藤原治基(演劇プロデューサー・おうさか学生演劇祭 主宰)
司会:田中孝弥(清流劇場代表)

※荒天・自然災害が生じた場合、あるいはCOVID-19の広がりによっては、公演実施計画に変更が出る可能性があります。劇団ウェブサイトにて随時開催状況に関する情報をお知らせしますので、ご確認ください。

場所 一心寺シアター倶楽

※各線「天王寺駅」、Osaka Metro谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」、堺筋線「恵美須町駅」より、徒歩約10分
※お客様用駐車場はございません。お車でお越しの場合は近くのコインパーキングをご利用下さい。
料金 日時指定・全席指定席※1
一般前売券:4,300円
当日券:4,600円※2
ペアチケット:8,000円
U-22券:2,500円(22歳以下の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)
シニア券:4,000円(65歳以上の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)

  • ※1 座席指定番号は、予約・購入順となり、当日受付でお知らせします。
    最前列のお客様は、フェイスガードの着用をお願いします。(フェイスガードは劇場にてお渡しします。)
  • 座席指定番号について

    • 座席指定番号は、予約・購入順に前列2列目中央よりお取りします。
    • 最前列(フェイスガード着用をお願いします)や後方の座席を希望する方は、こちらよりご連絡ください。
    • 予約時期によっては、ご希望に添えない場合もございます。
    • 劇団からの公演案内を郵送希望する方は、ご連絡ください。
  • ※2 座席数に限りがございます。完売の際は、当日券の販売はありません。
  • 開演1時間前より受付開始、開場は開演の30分前です。
  • 小学生以下のお客様はご入場になれません。
  • 作品上演中のご入場は制限させていただく場合がございます。
  • 会場内での飲食喫煙・写真撮影は禁止です。
  • ★当日券のお客様は、開演10分前からの入場となります。
チケット予約 【クレジット決済/PayPayでの事前決済】
PassMarketよりご購入下さい。
〈購入/申込完了〉の自動返信メールをお送りします。

【銀行振込での事前決済】
こちらよりお名前、電話番号、ご来場日時、枚数をお知らせください。
折り返し、〈振込先口座のご案内〉をメールにてお送りしますので、手続きをお願いします。着金確認後、〈ご購入完了〉のメールをお送りします。
(振込期限は、10月8日(金)です。)

※上記いずれの場合も、開演5分前にご来場されていない場合、座席指定は解除となります。

チケット取扱い
お問い合わせ
清流劇場


清流劇場は公演サポーター(個人様からの寄付)を募集しています。
コースと特典リストはこちらにて、ご案内しています。
ご支援をよろしくお願いします。
出演 アンディ岸本
ANDY KISHIMOTO
日永貴子
HINAGA TAKAKO
永津真奈(Aripe)
NAGATSU MANA
木全晶子
KIMATA AKIKO
浜本克弥(小骨座)
HAMAMOTO KATSUYA
木下聖浩
KINOSHITA KIYOHIRO
たちばなゆひ
TACHIBANA YUI
趙清香
CHO CHONGHYUNG
近藤輝一(黄色団)
KONDOU KIICHI
北野秀気
KITANO HIDEKI

音楽・ピアノ演奏:仙波宏文
Komposition & Klavier:SEMBA HIROFUMI
ヴァイオリン演奏:谷川千尋
Geige:TANIGAWA CHIHIRO

原作 エウリピデス
playwriting:Euripides
原作翻訳・補綴・
ドラマトゥルク
丹下和彦
translation, adaptation, & dramaturgy:Tange Kazuhiko
構成・演出 田中孝弥
adaptation & direction:Tanaka Atsuya
舞台監督 大野亜希
舞台美術 内山勉
舞台美術アシスタント 新井真紀
照明 森和雄
照明オペ 木内ひとみ
音響 ふじわらゆうこ
衣装 山口夏希
大道具 (有)アーティスティックポイント
小道具 濱口美也子
ヘアメイク 島田裕子
振付 東出ますよ
写真 古都栄二((有)テス・大阪)
ビデオ 板倉善之
宣伝動画 三木梓沙
web・制作協力 飯村登史佳
宣伝美術 黒田武志(sandscape)
特別協力 曽木亜古弥 / 福永樹
演出助手 K-Fluss
協力 イズム / (有)ライターズ・カンパニー / NIKITA / 吉本興業株式会社 / バンタンデザイン研究所大阪校 / アンサンブル・サビーナ / 髙口真吾 / 堀内立誉 / 柏木貴久子 / 森池日佐子 / 佐々木治己 / 川口典成
提携 一心寺シアター倶楽
制作 永朋
企画 一般社団法人清流劇場
◆ 作家紹介 profile
エウリピデス(Euripides 紀元前480年(『エウリピデス伝』『スーダ辞典』による)~紀元前406年)
ギリシア三大悲劇詩人の一人。
父親ムネサルコスと母親クレイトの間に生まれる。父親は貧しい行商人。母親は市場の野菜売り。アテナイ市もしくはその近くのサラミス島で生まれたとされる。はじめは格闘技の選手を目指すが、のちに精神的世界へ関心を示し、プロタゴラスに修辞学を、ソクラテスに倫理学と哲学を学ぶ。アナクサゴラスへも師事するが、彼の学説が「太陽神アポロンへの不敬」とされ、政治的迫害を受けたのを機に、悲劇作家に転身する。その作風は革新的であり、伝統的な悲劇の世界へ知性と日常性を導入した。作品様式面では「機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)」という劇作技法を多用したことが特徴的である。紀元前408年、マケドニア王アルケラオスに招かれ、都(ペラ)へ赴く。紀元前406年、マケドニアで客死。
劇壇のライバル・ソポクレスは訃報に接し、丁度競演会の予備行事の場にいたが、喪服に着替えて弔意を表したという。
その容貌については「そばかす、濃いあごひげ」との短評あり。作品は三大悲劇詩人の中で最も多い19編が残存している。
主な作品:『メデイア』『ヒッポリュトス』『エレクトラ』『タウリスのイピゲネイア』『ヘレネ』『オレステス』『バッコス教の信女たち』等


◆ ものがたり story
物語の前段:アルゴスの王妃クリュタイメストラは、夫・アガメムノン王がトロイア戦争に出陣する際、長女のイピゲネイアを生け贄にしたことを怨んでいた。そして、王妃クリュタイメストラは愛人アイギストスと協力して、戦争を終えて帰国したばかりのアガメムノン王を殺害する。それから8年後、次女のエレクトラとその弟オレステスは、母クリュタイメストラを殺し、父の仇討ちに成功する。しかし、オレステスは仇討ちを遂げたものの、「母殺し」という新たな罪を背負う。
本編:劇の冒頭、オレステスは罪の意識にさいなまれて病に伏せっている。アルゴス市民の反応も冷たい。「母殺し」は市民から強い反発を受け、民会はオレステスに死刑判決を下す。こうして、オレステスは「罪の意識による身体の衰弱」と「死刑」という生命の危機に直面する。
オレステスは、生命の救済を叔父メネラオスに求めるが、スパルタの王位継承に目がくらんだメネラオスは彼を見捨てる。血縁関係も利害得失の前には力を持たない。絶望したオレステスは親友のピュラデスを頼る。二人は民会の場へ赴いて弁明を試みるが、失敗する。死を前にしたオレステスに、ピュラデスはヘレネ(=メネラオスの妻)殺害を持ち掛ける。姉エレクトラはヘルミオネ(=メネラオスとヘレネの娘)を人質にすることを勧める。オレステスはピュラデスと共にヘレネを急襲するが、すんでの所で逃げられてしまう。最終手段として、オレステスたちはヘルミオネを人質にして館に立て籠もり、「死刑判決の取り消しとアルゴス王位の継承」を要求する。メネラオスは市民たちを呼び集め、全面対決に臨もうとする。


◆ 田中からのコメント
大阪弁でギリシア悲劇
オレステスは母親を殺し、父の仇討ちを果たします。そのため劇の冒頭、オレステスは二つの危機にさらされています。生命と魂の危機です。いくら仇討ちとはいえ、母親を殺したオレステスに、市民は反発。民会は死刑判決を下します。つまり、オレステスは死刑という生命の危機にさらされます。それともう一つは、彼の内面に刺さった、《大変なことをしてしまった》という自覚です。この自覚は彼自身の精神を追い詰め、魂の危機に直面します。
オレステスは英雄になれない、一人の弱い人間です。アポロンからの神託を受けて母親殺しをしてしまいますが、身の丈に合わない大義に振り回される哀れで滑稽な小市民です。言い換えるなら、往生際が悪い。グチグチと言い訳が多い。黙ってれば、英雄にだってなれたかもしれないのに。「母親殺しは神託を受けたからであって、ボクのせいじゃない。本意じゃなかった」と、オレステスはアポロン神への非難を口にします。そして、彼は周囲へ必死で命乞いをします。生き延びれば生き延びたで、母親殺しという精神の重荷に苦しまなければならないのですが。まさに行くも地獄、戻るも地獄。本人は大変でしょうが、端で見ている者にすれば、滑稽にすら映ります。この滑稽さは悲劇と言うよりもむしろ喜劇と言えます。
いっそ、全編大阪弁で上演してみようと思います。ギリシア劇といえば、悲惨でおどろおどろしい印象を持つ方もいるかと思いますが、そんな作品ばかりではありません。きっと、「こんな滑稽な物語がギリシア劇?」と、大阪のその辺にいる人たちを見るようで、今も昔も変わらず、人間は愚かで愛おしい存在だと楽しんでいただけると思います。ご期待ください。

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