2021年3月公演
ntj_kikin_logo 芸術文化振興基金助成事業

 

田中孝弥インタビュー

タイトル 『クレーヴィンケル市の自由』
日時 2021年3月10日(水)14:00 / 19:00
3月11日(木)19:00
3月12日(金)14:00 / 19:00
3月13日(土)14:00 終演後アフタートークあり。
3月14日(日)14:00
※各回、開演15分前より田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。

3月13日アフタートーク出演者が決定しました。
パネラー:丹下和彦(清流劇場ドラマトゥルク/
大阪市立大学名誉教授・古代ギリシア文学者)
わかぎゑふ(作家/演出家/劇団リリパットアーミーⅡ二代目座長)
進行:田中孝弥(清流劇場代表)

※荒天・自然災害が生じた場合、あるいはCOVID-19の広がりによっては、公演実施計画に変更が出る可能性があります。本サイトにて随時開催状況に関する情報をお知らせしますので、ご確認ください。
場所 一心寺シアター倶楽

※各線「天王寺駅」、Osaka Metro谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」、堺筋線「恵美須町駅」より、徒歩約10分
※お客様用駐車場はございません。お車でお越しの場合は近くのコインパーキングをご利用下さい。
料金 日時指定・全席指定席※1
一般前売券:4,300円
当日券:4,600円※2
ペアチケット:8,000円
U-22券:2,500円(22歳以下の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)
シニア券:4,000円(65歳以上の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)

  • ※1 座席指定番号は、予約・購入順となり、当日受付でのお知らせとなります。
    最前列と2列目にお座りのお客様は、フェイスガードの着用をお願いします。(フェイスガードは劇場にてお渡しします。)
  • ※2 座席数に限りがございます。完売の際は、当日券の販売はありません。
  • 開演1時間前より受付開始、開場は開演の30分前です。
  • 小学生以下のお客様はご入場になれません。
  • 作品上演中のご入場は制限させていただく場合がございます。
  • 会場内での飲食喫煙・写真撮影は禁止です。
  • ★当日券のお客様は、開演10分前からの入場となります。
オンライン配信『クレーヴィンケル市の自由』
監督:板倉善之
オンライン公開:2021年3月20日(土)~3月28日(日)
視聴料金:2,000円(公演パンフレット電子版付き)
詳細はこちらをご確認ください。
お問い合わせ 清流劇場


清流劇場は公演サポーター(個人様からの寄付)を募集しています。
コースと特典リストはこちらにて、ご案内しています。
ご支援をよろしくお願いします。
出演 上田泰三(MousePiece-ree)
Ueda Taizo (MousePiece-ree)
髙口真吾
Takaguchi Shingo
倉増哲州(南森町グラスホッパーズ)
Kuramasu Tessyuu (Minamimorimachi Grasshoppers)
峯素子(遊気舎)
Mine Motoko (Yukisya)
服部桃子
Hattori Momoko
日永貴子
Hinaga Takako
田村K-1
Tamura K-1
永津真奈(Aripe)
Nagatsu Mana (Aripe)
曽木亜古弥
Sogi Akoya
浜本克弥(小骨座)
Hamamoto Katsuya (koboneza)
上海太郎(上海太郎カンパニー)
Shanghai Taro (Shanghai Taro Company)
音楽・ピアノ演奏:仙波宏文
Komposition & Klavier:Semba Hirofumi
ヴァイオリン演奏:谷川千尋
Geige:Tanigawa Chihiro
スタッフ 原作:ヨーハン・ネストロイ
原作翻訳:小島康男
構成・演出:田中孝弥


舞台監督:大野亜希
舞台美術:内山勉
舞台美術アシスタント:新井真紀
照明:岩村原太
音響:廣瀬義昭((有)ティーアンドクルー)
衣装:木場絵理香
大道具:(有)アーティスティックポイント
小道具:濱口美也子
ヘアメイク:島田裕子
振付:東出ますよ
写真:古都栄二((有)テス・大阪)
ビデオ・動画撮影・編集:板倉善之
web・制作協力:飯村登史佳
宣伝美術:黒田武志(sandscape)
特別協力:森和雄
演出助手:K-Fluss
ドラマトゥルク:丹下和彦
協力:イズム / (株)舞夢プロ / (株)リコモーション / (有)ウォーターマインド / バンタンデザイン研究所大阪校 / アンサンブル・サビーナ /
柏木貴久子 / 松村國隆 / 佐藤文彦 / 森池日佐子 / 堀内立誉 / 佐々木治己 / 川口典成
提携:一心寺シアター倶楽
後援:オーストリア大使館 / オーストリア文化フォーラム東京
制作:永朋
企画:一般社団法人清流劇場

◆ 作家紹介 profile
ヨーハン・ネーポムク・ネストロイ Johann Nepomuk Nestroy (1801年-1862年) 劇作家・俳優・オペラ歌手(バス)
父親はチェコ西部・ボヘミア出身の弁護士。母親はウィーン在住の裕福な税吏の娘。8人兄弟の2番目の息子として、ウィーンに生まれる。幼い頃よりピアノを教養として習い、13歳で演奏会を催すまでに上達する。ウィーン大学法学部へ進み、将来を嘱望されるが、声楽家・俳優としての腕前を上げていく。
1823年、新婚生活のための経済的基盤を固めるため、ウィーンの3倍近い給料を提示したアムステルダムのドイツ劇場と契約。1831年、ウィーンに戻り、喜劇俳優兼座付き作者として、アン・デア・ウィーン劇場と契約。この劇場はウィーン市壁の外にあり、手工業者や職人たちの住む下町の劇場であった。ネストロイの風刺的なセリフや演技は当局を刺激し、検閲・戒告・投獄が彼の舞台生活に色を添えることになる。その作品は近世ウィーン民衆劇の文学的頂点とされている。
1854年、人気俳優となったネストロイは、ウィーン民衆劇の名門・カール劇場の支配人となる。1860年、劇場運営から手を引き、グラーツへ移住。1862年、卒中の発作のため死去。遺体はウィーンに運ばれ、ウィーン中央墓地の記念墓所に眠る。
主な作品:『厄除け』『分裂した男』『昔の関係』など


◆ あらすじ Synopsis
古くから、クレーヴィンケル(=もとの意味は「カラス(クレー)のすみか(ヴィンケル)」)は、「愚者の町(心が狭く、意地っ張りな俗物の住む架空の田舎町)」の代名詞として使われていました。本作品は、19世紀のウィーンで流行した「クレーヴィンケルもの」の一つです。
舞台はクレーヴィンケル市という田舎町。専制政治の敷かれるこの町では、市民たちは自由と権利を抑圧され、不満を抱えています。そこへ、主人公ウルトラ(フリージャーナリスト)が現れ、彼の指導の下、市民たちは立ち上がり、言論・出版の自由と民主的憲法を求め、革命運動が起こります。市長はウルトラを買収し、運動を押さえ込もうとしますが、ウルトラがこれを断ると、彼にクレーヴィンケル市からの退去命令を出します。これ以降、ウルトラは幾度となく変装を繰り返し、警察の目をかいくぐりながら、革命を進めていきます。市長もこれに対抗し、革命を押さえ込もうと試みますが……。
──ウィーン革命(1848年革命)に於ける宰相メッテルニヒのロンドン亡命の史実を受け、描かれた物語。ウィーン民衆劇の黄金期を築いたネストロイが描く社会風刺のピリリと効いた茶番劇。ご期待ください。


◆ 田中からのコメント
民衆の一人として
劇中にこんなセリフがあります。
クラウス(=市助役)「自由は確かに恐ろしいものです。市長はいつもこう言っています。君主は父親、臣民はその幼い子ども、そして自由は鋭い刃物だと。」
市長は内心、こんなことを思っていたのかも知れません。
──自由(=刃物)なんて危ないものは、私(=君主)だけが持っておかなければならない。民衆(=臣民)に刃物なんかを持たせたら、必ずや、ヤツらは私に襲いかかってくるはずだ。だって、私は民衆を毎日こんなに抑えつけているんだからな。──
市長を痛快に成敗するこの作品は1848年革命のさなかに上演されて、大評判になったそうです。一見、楽観的な革命賛歌の劇のようですが、ネストロイの風刺の目線は民衆へも向けられています。と言いますのも、実際の革命は民衆たちの全面的勝利に終わらず、政情は再び反動化してしまうからです。日和見的なウィーンの民衆は皇帝に服従してしまいます。
為政者も「刃物」を渡すまいと、聞き心地の良い言葉を並べ、民衆を懐柔します。またある時は、刺激的な言葉を並べて、民衆の結びつきを分断します。それでもダメなら、武力で押さえ込みます。
こうした自由を求める戦いは今も世界中で続いています。
ネストロイの視線を背中に感じながらも、日々、七転八倒しているボクは、決して英雄にはなれません。けれども、英雄とは異なる役割を探しながら、民衆の一人として、ボクも共に先へ進む力になりたいと思います。
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