タイトル |
『日向ぼっこ』 |
日時 |
2006年4月28日(金)19:30 |
4月29日(土)15:00 / 19:30 |
4月30日(日)13:00 / 17:00 |
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場所 |
大阪市立芸術創造館 |
出演 |
船戸香里 / 小畑香奈恵 / 山田一幸(朱亜 shu-A) / 雪之ダン /
杉山寿弥(あうん堂) / 岬千鶴(ピンクのレオタード) / えび(劇団鉛乃文檎) /
田村佳代(劇団GUMBO) / 真渕健一(劇団GUMBO) |
作・演出 |
田中孝弥 |
舞台監督 |
岡一代 |
舞台美術 |
池田ともゆき |
照明 |
西岡奈美 / 岩村原太 |
音響 |
金子進一 / 谷口大輔 |
宣伝美術 |
天音比佐 / 松本ユウコ |
舞台写真 |
石川隆三 |
演出助手 |
宮坂野々 |
制作 |
清流劇場 |
共催 |
大阪市立芸術創造館 |
田中のささやき |
晴れた日曜日の午後、緑の広がる公園に子連れの永井夫妻とその親戚が訪れている。キャッチボールをしたり、持参した弁当を食べたりとゆったりとした時間が流れている。
空には「大阪・草の世界博」をPRする飛行船が飛んでいる。
厳しい暑さを迎える前の、つかの間の心地よい季節。のどかである。
のどかな風景に反し、この公園は駅前の一等地、大阪ドームと共に、ある企業に売却されまもなく取り壊しの予定である。
日向ぼっこをする家族の遠くには野宿生活者のテントも見える。
「市民の憩いの場・公園取り壊しに反対する」署名活動をしている者が訪れる。「野宿生活者の生活圏を守る」署名活動をする者の姿も見える。
急斜面に創られた舞台は、登場する家族の「一見幸せそうに見えるが、一歩間違えると踏み外してしまうことも予測される不安定な日常」の表情を醸し出しており、高度な技で組まれた八百屋舞台は見る者を圧倒させた。
休日を楽しむ家族が取り交わす何気ない会話の中から少しずつ社会が見えてくる作品である。
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