2003年7月公演
芸術創造館マンスリーシアター
18_hokiboshi

タイトル 『ホーキ星の出た日』
日時
2003年7月24日(木)19:30
7月25日(金)19:30
7月26日(土)15:00 / 19:30
7月27日(日)15:00
場所 大阪市立芸術創造館
出演 船戸香里 / 小畑香奈恵 / 福山俊郎(劇団そとばこまち) /
森崎正弘(MousePiece-ree) / 谷弘恵(南船北馬一団) / 菅本城支(南船北馬一団) /
山口真史(異国幻燈舎) / 大岩晴美 他
作・演出 田中孝弥
舞台監督 池田意匠事務所
舞台美術 池田ともゆき
照明 岩村原太 / 西岡奈美
音響 金子進一
宣伝美術 天音比佐
写真 石川隆三
ビデオ 坂口高志
宣伝美術協力 山本真梨子
制作協力 柳澤尚樹 / 桝田聖美
制作 清流劇場
協力 クオークの会
田中のささやき 【Ⅰ】
ボクが高校時代にお世話になった担任のセンセはユニークな人でした。
「赤信号なんか別に止まらなくてエエ。そやけど小さい子供が居たら、ちゃんと守りィや。マネして君らみたいになったらアカンから」とか。
「防衛大学は受験料タダやからキモダメシに、君らも受けてみィ。そやけど合格しても行かん方がエエで」とか。ちょっと左寄りの発言をする刺激的なセンセでした。
そのセンセのコトバで一番心に残っているのが「少なくとも自分らの周りだけは“正直者がバカを見ることがない”社会にしようや」というものでした。
それから十数年。う~む。どうも最近、ボクの周りは理不尽なことが多いのです。
たとえば一つご紹介。
「あの田中さんってどんな人? ウチで本借りてるんやけど、いっこも返してくれへんねん」と某公共施設の方。
ひとづてに言わないでよ、そんなコト。ボクもちゃんと図書カードを登録してるんだし、直接言ってよ。それにボク、その本借りてないよ。
別に誰しも間違いはあるワケだし、いいよ、そんなコトぐらい。怒らないよ。ボクもオトナだし。だけどアンタちゃんと謝りなさいよ。
どうしてちゃんと謝れないの? ボクにドツかれたいの?ダメダメ。パンチしたらダメ。キックもダメ。ボクはオトナなんだ。ちゃんとコトバでオハナシしなきゃ。
今回の作品は、理不尽なコトをする理不尽なヒトのオハナシです。
【Ⅱ】
2003年になった。
今年の元旦から禁煙しようと思っていた。しかし無理だった。1日午前1時45分に一本吸ってしまった。禁煙時間わずか1時間45分。正月早々から自分の意志の弱さにあきれ果てた。
4月からプールに通い始めた。ジムやエアロビクスなんかが付いているアレだ。「痩せたいなあ」とは昔から思っていた。だけど「無理や」と思っていた。動くのがイヤなのだ。ラクチンが良いのだ。で、プール通いのキッカケはというと、わが母が「水着買うたるから、頼むから痩せてくれ」と言ってきたことだ。「頼むから痩せてくれ」である。わが家の空間をそれほどまでに、このボクのデブな体は圧迫していたのだろうか。ちょっとショック。
ジムに入会手続きに行った。ついでにそのジムのロビーで水着を買おうとしたら、サイズがない。ボクのこの大きな尻は予定外ということか! 
梅田のイングスまで行った。あった。ちょっと嬉しい。
店員が来た。「試着されますか?」。「え、履いて良いんですか」。「ええ」と店員。「パンツも脱ぐんですよね」とボク。「すみません、パンツだけは脱がないで上から履いてください」。ボク、ちょっと恥ずかしい。
プール初日、溺れた。
10年も泳いでなかったんだ、と自分をなぐさめる。二日目、じっとしてれば「浮く」というのを思い出した。小学生の授業である。
三日目、隣りのジイさんの泳ぎを眺める。少し余裕が出てきたから周囲が見えるようになった、というわけではない。単に隣りを泳ぐジイさんに追い抜かれたからだ。
四日目、プール如きで痩せたりしないと確信する。理由は明白である。
デブなオバサンばかりなのだ。痩せていく過程にあるヒトがいない。つまり、デブはデブなのだ。目標変更。「これ以上太らないこと」。
で、前置きが長くなりましたが、今回の作品について。
テーマなんてのは、いつもの如くありませんが、「モノを壊すことで、その存在を表現するとは、どーゆーコトなんやろか」ということをちょっと考えてみます。「バーミヤン石仏破壊」とか「イラク攻撃とそのあとの復興」とかですね。あと、ボクのイトコの娘「あいり・4歳」なんかもよくオモチャを壊しますが、こんなのも含まれます。
別にね、そんなヤヤコシイことを考え込まんでもエエんですが、ちょっと考えて、頭のすみっこ辺りに置いておくことにします。
「根気よく」と言いますか、「ボチボチ」と言いますか、ま、プールと同じです。続けるのは。
そうやって何かちょっとしたことを考え続けるというのは。
あらすじ 舞台は巨大な通信傍受施設の見える公民館。
そこに集う人々は、秋の文化祭に向けて演劇の稽古をしています。
しかし、この町の大半は基地に占められているので、夜間の飛行訓練の騒音も激しく 稽古は途切れ途切れになりがちです。 その為、どうも役柄に集中できません。
一組の夫婦が公民館にやって来ました、ジャンヌ役のカオリの両親です。
この両親は喧嘩をしているワケではないのですが、どうもギクシャクした様子です。 どうやらカオリの本当の父親は別の人かも知れないのです。
劇の稽古は佳境に入りました。
イギリスによる理不尽な行為に対抗するジャンヌの姿はやがて、この一組の家族が 守ろうとする小さな砦と重なり合い、現代のジャンヌへと物語は昇華してゆきます。
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