『珊瑚抄』
1998年11月公演
扇町アクトトライアル'98参加公演

公演詳細
- タイトル
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『珊瑚抄』
- 日時
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1998年11月13日(金)19:30
11月14日(土)15:00 / 19:30
11月15日(日)14:00 / 17:30 - 場所
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扇町ミュージアムスクエア
- 出演
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山下りき / 赤城一浩 / 武資子 / 三宅大輔 / 由留木薫 / 嶋村和美 他
- 作
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香中穹
- 演出
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田中孝彌
- 舞台監督
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永易健介
- 照明
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榊木茂生
- 音響
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金子進一
- 美術
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池田ともゆき
- あらすじ
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メーテル・リンクが『青い鳥』で記したように、
もしも、『死者は、生きている者が思い出すときにだけ、
蘇ることができる』のならば…
哲生の先輩だった武司が、持病の喘息発作で急死を遂げた。…数年後。その武司の住んでいたマンションが取り壊されることを聞きつけた哲生が再びこのマンションを訪れるところから物語は始まる。古びたマンションの一室。この部屋には水槽が一つ、釣り竿が一つ置かれている。哲生が武司を思い出したときに、この部屋にはその「武司」だけではなく、哲生が以前レイプした女性「笙子」や、その堕胎された子供「真衣」、さらに中学生時代の記憶までもが一緒に蘇ってきた。謝罪できずに悶々と過ごしてきた忌まわしい過去が生々しく蘇り、哲生は悔悟の念に苛まれる。と、同時に沸き上がる自己弁護。さらなる悔悟と自己弁護の狭間で哲生は苦悩し、彷徨い始める。誰もいないマンションの一室に青白く光る珊瑚の水槽。その前で惨劇はクライマックスを迎える。[とらえられない孤独][浮遊する孤独]を暴力的ともいえる演出で激しい性描写で作品に取り組んできた清流劇場は、今回、この『珊瑚抄』でさらに[皮膚からビリビリ感じる芝居]を作り出した。

N生、水槽の中の豚まんを掬い、袋にす捨てる。
笙子:処理せな・・・処理・・・
哲生は沈殿していく肉片を見ていた。
笙子が哲生を見ていた。笙子:私の眉毛変?そんなことない?
・・・どない?そんなに不細工?
哲生と目が合う。