2022年10月公演
bunkacho-geijutusai_logo 令和4年度(第77回)文化庁芸術祭参加公演 /
 

わたしのことは、わたしがきちんと始末をつけます。
たしかに誓うとは言うたよ、けど心は誓うてへん。

★ COVID-19予防対策について

『くたばれヒッポリュトス』絶賛稽古中!

タイトル 『くたばれヒッポリュトス』
日時 2022年10月13日(木)19:00
10月14日(金)14:00 / 19:00
10月15日(土)14:00 終演後アフタートークあり。
10月16日(日)14:00
※各回、開演15分前から田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。

10月15日アフタートーク出演者が決定しました。
パネラー:松本修(演出家/MODE主宰)
丹下和彦(清流劇場ドラマトゥルク/
大阪市立大学名誉教授・古代ギリシア文学者)
司会:田中孝弥(清流劇場代表)

※荒天・自然災害が生じた場合、あるいはCOVID-19の広がりによっては、公演実施計画に変更が出る可能性があります。本サイトにて随時開催状況に関する情報をお知らせしますので、ご確認ください。
場所 一心寺シアター倶楽

※各線「天王寺駅」、Osaka Metro谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」、堺筋線「恵美須町駅」より、徒歩約10分
※お客様用駐車場はございません。お車でお越しの場合は近くのコインパーキングをご利用下さい。
料金 日時指定・全席指定席※1
一般前売券:4,500円
当日券:4,800円※2
ペアチケット:8,400円
U-22券:2,500円(22歳以下の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)
シニア券:4,200円(65歳以上の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)

  • ※1 座席指定番号は、予約・購入順となり、当日受付でお知らせします。
  • COVID-19感染状況によっては、最前列のお客様にフェイスガード着用をお願いする場合がございます。(フェイスガードはこちらからお貸しします)
  • ※2 完売の際は、当日券の販売はありません。
  • 開演1時間前より受付開始、開場は開演の30分前です。
  • 小学生以下のお客様は入場できません。
  • 作品上演中の入場は制限させていただく場合がございます。
  • 会場内での飲食喫煙・写真撮影は禁止です。
  • ★当日券のお客様は、開演10分前からの入場となります。
オンライン配信『くたばれヒッポリュトス』
配信期間:2022年10月22日(土)~10月30日(日)
視聴料金:3,000円(公演パンフレット電子版付き)
チケット取扱い
お問い合わせ
清流劇場


清流劇場は公演サポーター(個人様からの寄付)を募集しています。
コースと特典リストはこちらにて、ご案内しています。
ご支援をよろしくお願いします。
出演 永津真奈(Aripe)
Mana Nagatsu
曽木亜古弥
Akoya Sogi
木全晶子
Akiko Kimata
趙清香
Cho Chonghyung
佐藤海斗
Kaito Sato
島田藍斗
Aito Shimada
西田政彦(遊気舎)
Masahiko Nishida
奇異保
Tamotsu Kii

音楽・ピアノ演奏:仙波宏文
Composition & Piano:Hirofumi Semba
ヴァイオリン演奏:谷川千尋
Violin:Chihiro Tanigawa
※ 体調不良により、小山栄華氏から西田政彦氏の出演に変更となりました。

スタッフ 原作:エウリピデス
上演台本・演出:田中孝弥
原作翻訳・補綴・ドラマトゥルク:丹下和彦


舞台監督:大野亜希
舞台美術:内山勉
舞台美術アシスタント:新井真紀
照明:森和雄
照明オペ:木内ひとみ
音響:ふじわらゆうこ
衣装:加藤沙知
小道具:濱口美也子
ヘアメイク:島田裕子
大道具:(有)アーティスティックポイント
振付:東出ますよ
写真:古都栄二((有)テス・大阪)
ビデオ:岩本純一
宣伝動画:板倉善之
web・制作協力:飯村登史佳
宣伝美術:東學(一八八)
演出助手:K-Fluss
協力:(株)リコモーション / (有)ライターズ・カンパニー / アンサンブル・サビーナ / 髙口真吾 / 堀内立誉 / 柏木貴久子 / 森池日佐子 / 島守辰明 / 宮本秀哲 / 佐々木治己 / 川口典成 / 木井礼子 / 福永樹 / 荒木穂香 / 石田果鈴
提携:一心寺シアター倶楽
制作:永朋
企画:一般社団法人清流劇場

◆ ものがたり story
アテナイ王テセウスの後妻パイドラは、義理の息子ヒッポリュトス(テセウスと先妻の子)を一目見て恋に落ちる。一方、ヒッポリュトスは度を越した潔癖さで女性も結婚も避けている青年であった。パイドラは不倫の恋・絶望的な愛に悩み、次第に精神的に追い詰められていく。ある時、パイドラの恋心は乳母に見破られる。乳母は橋渡し役を買って出るが、パイドラの思いはヒッポリュトスに拒絶されてしまう。パイドラはその身を恥じ、夫テセウス宛てに《書置き》を残して命を絶つ。この《書置き》は彼女の思いを冷たく拒否したヒッポリュトスへの報復だった。パイドラは「ヒッポリュトスに無理やり犯されそうになった」と、書き残していた。自分の不名誉を挽回し、ヒッポリュトスにも不幸を味わわせるための捨て身の策略だった。これを読んだテセウスは怒り狂い、ヒッポリュトスを追放処分とし、呪い殺そうとする。


◆ 田中からのコメント
二つの手紙
恋心。ひとたび恋してしまうと、こればかりは、抑えようにも抑えきれるものではありません。まさに神の仕業。いつの時代も同じです。今回上演するギリシア劇『ヒッポリュトス』では、継母(パイドラ)が義理の息子(ヒッポリュトス)に恋してしまいます。そして、この恋の行方、失敗に終わります。失恋の恥ずかしさ。こそばゆいようなあの感覚。しかし、パイドラはもっと恥ずかしかったかも知れません。何せ、彼女は王妃ですから。この手の話は周りも面白おかしく騒ぎ立てましょう。何よりも《恥》を恐れるパイドラは、首を括って死んでしまいます。その時、懐に残していたのが一通の「手紙」。中には《ヒッポリュトスに無理やり犯されそうになった》と書かれてあります。事実とは逆です。ですが当然、この手紙を読んだ夫(テセウス)は息子ヒッポリュトスへ怒りを爆発させます。パイドラの恋心は一転、憎しみに変わったのか、はたまた、あの世で一緒になりたいと思ったのか。いずれにせよ、ドロッとした恋愛ドラマです。
今回はこの作品に少しアレンジを加え、もう一通「手紙」を登場させます。テセウスから友人に宛てた手紙です。
実はこのテセウス、以前から息子ヒッポリュトスのことが気に食わなかった。いつも清廉潔白で爽やかな若者。周囲からの人望も厚い。ふとした仕草やちょっとした言葉のやり取りが年老いたテセウスには癪に障るのです。テセウスは要するに《ひがみ屋さん》なのです。そして、妻の死にちょうど良い機会を得たとばかりに、息子まで亡き者にしてしまおうと考えたわけです。テセウスは「手紙」の中で自身の心持ちを吐露します。
──人には誰にだって、心に闇を抱える時がありますよね。だからこそ、人は複雑で面白いのだと思います。
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