『アクロポリスの丘の麓から』2026

清流劇場・ギリシア劇勉強会2026

勉強会詳細

タイトル
『アクロポリスの丘の麓から』
─神戸に刻まれた2つの記憶と、ギリシア劇の周辺─(前期/第1回〜5回)
─覗き見古典文学─(後期/第6回〜12回)
レクチャーの概要 (全12回)
■ 前期(第1回〜5回)

第1回:2026年4月7日(火)19:00~21:30
神戸空襲について 記録し伝えること
内容:神戸への空襲の概要/被害体験/記録し伝える活動・取り組みなど
講師:辻川敦(神戸空襲を記録する会世話人、元尼崎市立地域研究史料館長、認証アーキビスト)

第2回:2026年4月21日(火)19:00~21:30
神戸における大震災と復興
内容:阪神・淡路大震災の被害と復興、震災前後の連続/断絶、震災の記憶・記録
講師:村上しほり(神戸市職員、大阪公立大学特任准教授、認証アーキビスト)

第3回:2026年5月12日(火)19:00~21:30
英米文学とギリシア・ローマ文化
講師:宮澤優樹(金沢大学准教授)

第4回:2026年5月26日(火)19:00~21:30
ギリシア神話の語りと演劇①──鳥に変身した姉妹:プロクネとピロメラ
講師:西村賀子(和歌山県立医科大学名誉教授)

第5回:2026年6月2日(火)19:00~21:30
ギリシア神話の語りと演劇②──カワセミになったアルキュオネ
講師:西村賀子(和歌山県立医科大学名誉教授)

 
後期(第6回〜12回)講師:丹下和彦(大阪市立大学名誉教授)

第6回:2026年6月23日(火)19:00~21:30
熨斗付けて──ウェルギリウス『アエネイス』

第7回:2026年7月7日(火)19:00~21:30
泣かせるぜ──カリトン『カイレアスとカッリロエ』

第8回:2026年7月21日(火)19:00~21:30
食った、飲んだ、生きた──エウブロスを読む

第9回:2026年8月25日(火)・8月26日(水)
★古代ギリシアの食文化─1泊研修旅行
(この回は対面講座のみ実施。オンラインでの受講はできません。)

第10回:2026年11月17日(火)19:00~21:30
ウィーンのメデア──グリルパルツァー『金羊皮』

第11回:2026年12月1日(火)19:00~21:30
紅(くれない)の帆──シモニデス(出典不明断片550)

第12回:2026年12月15日(火)19:00~21:30
伝えてよ──シモニデス(碑銘詩断片22)

※1回のみの参加も受け付けております。
※途中休憩あり
レクチャーの形態
オンライン講座(各回前日までに《Zoomのアドレス》をお送りします)
※翌日から1週間、アーカイブ視聴ができます。
料金
1回1,650円(税込)
対象
演劇経験不問
(ギリシア劇を学びたい方ならどなたでも歓迎いたします。)
お申し込み方法
【銀行振込のみのお支払いになります】
こちらより以下の必要事項をお知らせください。
①お名前
②ご連絡先(電話番号・メールアドレス)
③参加希望日
折り返し、〈振込先口座のご案内〉をメールにてお送りしますので、手続きをお願いします。
お申し込みされた方には確認のため、seiryutheater.study@gmail.com より返信させて頂きますので、事前にこちらのメールアドレスが受信できるように設定しておいてください。
着金確認後、〈ご購入完了〉のメールをお送りします。
お申込み締切日
各回実施の4日前
スタッフ
表紙絵:政野裕果
企画・制作:一般社団法人清流劇場
ものがたり
人間への眼差し、人間心理への飽くなき追求。
おおよそ2400年前の作品でありながら、色褪せることなく私たちを引きつけるギリシア劇。
時代の風雪に耐え、これまで残ってきた不朽の名作群を紐解きながら、《人間存在をどのようにとらえるか》・《いかにして自らが、より精神的豊かさを携えて、生きるか》をテーマに、ギリシア劇をもっと深く学んでみたいと思い、この勉強会を企画しました。
10年目を迎える今年、前期は、今秋の劇団公演で取り組む「神戸に刻まれた2つの記憶」とギリシア劇の素材である「ギリシア神話」、「英米文学」におけるギリシア・ローマ文化の受容について、複数の講師の先生をお招きし、学んでいきます。
後期は、丹下先生による古代ギリシア・ローマ文芸作品を題材にした、人情の機微を読む稽古が展開されます。
オンラインでの実施に加え、アーカイブ視聴ができますので、時間と場所を問わず参加しやすくなっています。
初めての方でも入りやすい講座です。どなた様もふるってご参加ください。

田中孝弥


覗き見古典文学——古代ギリシア・ローマ文芸作品は襟を正して読まねば、と堅苦しく考えますが、それは無用。
作中人物の相互の遣り取りをちょっと気を付けて読み取るだけで、面白く読めます。
「仕事があるんで」と言ってあたふたと逃げてゆくアエネアスに「おとといおいで」と追い銭を投げつけるディド――
そう読めば、『アエネイス』は面白い物語になります。
そんな話をします。人情の機微を読む稽古です。
以下、「泣かせるぜ」は女房に逃げられた中年男の泣き言、
「ウィーンのメデア」は子を殺す母のブルク劇場版、
「食った、飲んだ、生きた」は前4世紀前半のアテナイ生活事情、
「紅の帆」はふとした手違いが死を招いた悲劇、
「伝えてよ」は路傍の墓石の哀訴。
すべて同じ視点から。

丹下和彦