1998年4月公演
扇町ミュージアムスクエア協力公演
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タイトル 『春霖』
日時
1998年4月17日(金)19:30
4月18日(土)15:00 / 19:30
4月19日(日)13:00 / 17:30
場所 扇町ミュージアムスクエア
出演 山下りき / 赤城一浩 / 武資子 / 三宅大輔 / 坂本正巳 / 淵野尚 他
香中穹
演出 田中孝彌
舞台監督 永易健介
照明 上山真輝
音響 金子進一
美術 池田ともゆき
あらすじ サビシイ国のサビシイ人ビトの、匂イのキツイ春の和解の物語リ。
殺人犯罪を犯した、坂井幸生が23歳で少年院から出所してきたところから物語は始まる。完全に更生されておらず再犯に対し怯える。その幸生が唯一心を開く風俗嬢(水輝)。水輝の肉体の上で幸生の自我は次第に浮遊しはじめる。娘(恵)を幸生に殺された父親(昭一)と弟(裕司)を幸生に殺された姉(智美)は、神(次郎)を信仰することによって精神状態をある程度維持することができていたが、その一方で山中で故人との対話を行うという逃避を行っていた。幸生の出所を機に、二人の感情は違う方向へと動き出した。次郎への不信・不在から智美は厭世感を抱き、次郎と心中しようとする。昭一は信仰しながらも無意識のうちに、幸生への復讐へと感情がスライドしていく。先頃より続発している少年犯罪などをモチーフに、一人の青年の抱えきれない寂しさや世紀末への虚無感を通して、「現代」を生きる人々の心理を描写する問題作です。たとえ人を殺しても、たとえ人に殺されても、たとえ神が居なくても、「生き続けなければならない」ということを、「生」、「死」、そして「生殖」を考えることによって提示しました。
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昭一: 泳ぎませんか・・ホンなら。
水ん中の方が暖かいし・・・。怖いんか。
  幸生が昭一の顔をぼーっと見ていて。
幸生: 別に怖ないで。
昭一: ・・・そう。ほんなら。
  幸生は釣り竿をおく
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