世界に起こるあらゆる苦難の出来事を、 神の手だけに委ねはしない。 たとえ、みじめな姿をさらそうと、 私は、人間としての自らの責任を全うする。 |
Οι δυσκολ?ε? που συμβαινουν στο κ?σμο, δεν πρ?πει να αφ?νονται μ?νο στα χ?ρια του Θεο?. Ακ?μη και αν δε?ξω μια ελεειν? μου πλευρ?, θα εκπληρ?σω τι? υποχρ?ωσει? μου ω? ?νθρωπο?. |
タイトル | 『オイディプス王 Oedipus the King』 | ||||
日時 |
★ 3月11日(土)のアフタートーク出演者が決まりました。 丹下和彦(大阪市立大学名誉教授・古代ギリシア文学者) 終演後、マイクセッティングのお時間(10分程度)をいただき、 お楽しみに! |
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場所 | AI・HALL |
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料金 | 前売:3,500円 当日:3,800円 ペアチケット:6,400円(前売発売のみ) U-22:1,900円(22歳以下の方を対象。要・証明書提示)
★当日券のお客様は、開演10分前からのご入場となります。 |
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出演 | 林英世 / 西田政彦(遊気舎) / 阿部達雄 / 髙口真吾 / 得田晃子 / 倉増哲州(南森町グラスホッパーズ) / 鈴木康平 / あらいらあ / 上海太郎(上海太郎カンパニー) 音楽・演奏:仙波宏文 特別協力:森和雄 , 大野亜希 / ゲタニドゥ・ステファニア Schauspieler:Hideyo Hayashi, Masahiko Nishida(Yukisya), Tatsuo Abe, Shingo Takaguchi, Akiko Tokuda Tessyuu Kuramasu(Minamimorimachi Grasshoppers), Kouhei Suzuki La Arai, Taro Shanghai(Shanghai Taro Company) Komposition und Klavier:Hirofumi Semba Sonderrolle:Kazuo Mori, Aki Ohno / Stefania Gaitanidou |
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原作 | ソポクレス Text:Sophokles |
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構成・演出 | 田中孝弥 Bearbeitung & Regie:Atsuya Tanaka |
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翻訳 ドラマトゥルク |
丹下和彦 Ubersetzung & Dramaturgie:Kazuhiko Tange |
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ドラマトゥルク | 柏木貴久子 Dramaturgie:Kikuko Kashiwagi |
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舞台監督 | K-Fluss Inspizienz:K-Fluss |
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舞台美術 | 内山勉 Buhnenbild:Ben Uchiyama |
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照明 | 岩村原太 Licht:Genta Iwamura |
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照明オペ | 木内ひとみ Licht Operatorin:Hitomi Kiuchi |
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音響 | とんかつ Ton:Tonkatsu |
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衣装 | 植田昇明(kasane) Kostume:Noriaki Ueda(kasane) |
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小道具 | 濱口美也子 Requisite:Miyako Hamaguchi |
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写真 | 古都栄二((有)テス・大阪) Buhnenfotos:Eiji Furuichi(TES OSAKA) |
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ビデオ撮影 | (株)ワビック | ||||
web 制作協力 |
飯村登史佳 Web & Koorganisation:Toshika Iimura |
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宣伝美術 | (株)cursor(カーソル:岡田ゆうや) Flyer:cursor (Yuya Okada) |
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協力 | 一心寺シアター倶楽 / 座・九条 / (有)ウォーターマインド / (有)ライターズ・カンパニー / (株)舞夢プロ / イズム / アティチュード / 佐々木治己 / 川口典成 / 塩見結莉耶 / 嶋田邦雄 / 山下智子 / 森岡慶介 / 居原田晃司 |
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制作 | 永朋 Organisation:Nagatomo |
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企画 | 清流劇場 Planung & Produktion:Seiryu Theater |
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◆ 作家紹介 ソポクレス(Sophokles, 496~406BC) アイスキュロス、エウリピデスとともに並ぶ古代ギリシア三大悲劇詩人。アテナイ市郊外コロノスの武具製造工場主の子に生まれ、恵まれた幼少期を過ごす。容姿端麗で俳優を志したが、声が弱く断念。劇作家に転じ、28歳で大ディオニュシア祭の悲劇競演に初優勝する。90歳まで執筆を続け、24回の優勝を重ねた。合唱隊(コロス)を12人から15人に増やし、背景に絵を使用し、第3俳優を設置するなど悲劇の構造に改革をもたらした。123編のうち、残存作品は7編。『アイアス』、『トラキスの女たち』、『アンティゴネ』、『エレクトラ』、『オイディプス王』、『ピロクテテス』、『コロノスのオイディプス』。今日に至るまで西洋文学に、なかでも人間の心を考究する場で、大きな影響力を持ち続けている。 ◆ あらすじ オイディプスが統治するテーバイ。 この地に疫病が発生し、国土も市民も病み衰えている。原因と対策をデルポイの神託(お告げ)に求めたところ、「先代の王ライオス殺害が災いの原因であるから、犯人を見つけ出し、処刑か追放かの処分をし、血の穢れを祓え」との神託が下る。 オイディプスは犯人捜索に乗り出す。しかし協力を求めた予言者テイレシアスは、オイディプスこそ犯人であると言う。身に覚えのないオイディプスは激昂する。妃イオカステは、これをなだめようとして自らの体験を語り、予言者の言葉は当てにならないことを証明しようとする。しかしそれがかえってオイディプスを「ひょっとして自分が犯人なのかという不安」に陥れることになる。 そこにコリントスからの使者が到来し、オイディプスの父(コリントス王)の死を告げる。かつてオイディプスには、「父を殺し、母と交わる」という神託が下されていた。彼は今、父の自然死の報に接し、神託の呪縛が解けたことを喜ぶ。しかし、この時使者は、コリントス王がオイディプスの本当の親ではなかったという秘密をも明らかにする。 では真の両親は誰か。真実を追求するオイディプスに、それと知らずして手をかけたライオス王こそ実の父であり、共に暮らし四人の子をもうけた妃イオカステこそ実の母だったことが明らかになる。 過去の秘密すべてを知ったオイディプスは自らの手で目をつぶし、盲目の身でテーバイを追放されていく。 ◆ 田中孝弥よりご挨拶 自分は誰の子か、自分は何者なのか、真実を問おうとしたオイディプスは試行錯誤の後、残酷な真実に到達します。「父殺しと母子姦通」です。彼は自分の犯した罪を知り、自らの手で両眼をつぶします。何度か見え隠れしていたヒントに気づけなかった「未熟な知」を自ら罰したのです。そして、放浪の旅に出ます。 しかし、オイディプスは死にません。この厳しい運命を背負い、生き続けるのです。彼が選択した「生きる」こととは、たとえその苛烈な運命が神に与えられたものであったとしても、それを神だけのせいにするのではなく、一部でも、人間として自分が引き受けようとする行為です。そうすることによって、彼は「人間として世界に存在の証しを立てよう」とするのです。このオイディプスの姿に私たちは「人間としての崇高さ」と「真実に向き合う人間のあるべき姿」を見るのです。 翻って、ボク自身はどうなのかと考えます。昨年の日本は熊本地震や記録的豪雨などの大規模災害に見舞われましたし、相模原では凄惨な事件もありました。原発事故処理もまだまだ道半ばです。海外を見渡せば、テロ事件が頻発し、シリア内戦は停戦の糸口さえ見えません。苦難の出来事はあらゆる所で起きています。 ──自らの「未熟な知」に対峙しきれないでいるボクは、すぐに誰かのせいにしてしまいたくなるのですが…。世界に起こるこれらの出来事の原因と責任を、すべて神や、他者に委ねるべきではないのかもしれません。 「運が良かった」とか「悪かった」とか。「世の中というのはこういうものだ」とか「アイツが悪いんだ」とか。運命や他人のせいにせず、理性や知性でもって、世界をとらえ直すこと。ひょっとすると、そういうことの中から、より良い社会を形成していく上での課題が見えてくるのかも知れません。 自分を人間として、この世界に存立させること。一人一人のそうした行為の積み重ねから、真の民主主義社会も形成されるのかもしれません。 |
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